クリニエールグラス（2019年生、母レインボーローズ）

クリニエールグラス（2019年3月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「優雅なたてがみ(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のザファクター（当時11歳）と交配したレインボーローズが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は信岡牧場。主な勝ち鞍は2022年の3歳以上C2一。

経歴

デビュー前

浜田多実雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

3月19日、デビュー戦は中井裕二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

4月24日、中4週で迎えた2戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったプレミアムスマイルに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

5月14日、中2週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

7月3日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着に入り込んだ。

8月13日、中3週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

9月4日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエルザストラウムに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月28日、中2週で迎えた8戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のテーオーパルフェに7馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月25日、中3週で迎えた9戦目は、松木大地騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたメディエイコ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月17日、中2週で迎えた10戦目は、ヒイラギ賞（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったカラーインデックスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月8日、中2週で迎えた11戦目は、地鶏日本一の徳島阿波尾鶏杯（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったホクザンゴールドに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月30日、中2週で迎えた12戦目は、C1一3歳以上（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で杉浦健太騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、エイシングリーマンに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

4歳（2023年）

1月19日、中2週で迎えた13戦目は、クロッカス賞（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で杉浦健太騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったアンブロジアーナに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C1一（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で杉浦健太騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、セトノダイヤモンドにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

3月8日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で杉浦健太騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で杉浦健太騎手（7戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワンダーデュエルに1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

7月20日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で杉浦健太騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、バイファーザベストにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月9日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で杉浦健太騎手（9戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウガッツを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

12月30日、約5か月の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で杉浦健太騎手（10戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のエマウリオマレプに4馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

5歳（2024年）

1月16日、中1週で迎えた20戦目は、食べようひょうごの畜産物賞（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で杉浦健太騎手（11戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイシンテムジンに2馬身の差をつけて5勝目をマークした。

4月21日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

5月12日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、高杉吏麒騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、4着を確保した。

6月1日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高杉吏麒騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

9月14日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高杉吏麒騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

10月12日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高杉吏麒騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと末脚を伸ばして、最後は2着のオーロラアークに1馬身3/4の差をつけて優勝

11月3日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。