タヤスエブロス（1991年生、母エースレディー）

タヤスエブロス（1991年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のエブロス（当時5歳）と交配したエースレディーが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河土肥牧場。戦績は、中央平地26戦5勝、地方3戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は1995年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

大和田稔厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

9月11日、デビュー戦は津留千彰騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は416kg。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月2日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津留千彰騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

3歳（1994年）

4月24日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津留千彰騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアイネスアントラーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月21日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津留千彰騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

6月11日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で津留千彰騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

4歳（1995年）

7月2日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、5歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で津留千彰騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマロンアニーモを上がり4位の末脚で3/4馬身差し切って休養明け初戦をモノにした。

7月22日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下の金華山特別（福島ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で津留千彰騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月12日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の湯沢特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で津留千彰騎手（7戦2勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の葛飾特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で津留千彰騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のベンチャーキングをクビ差振り切って優勝

10月1日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で津留千彰騎手（9戦3勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた11戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のエアウォーカーに6馬身の差をつけて優勝

10月22日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

11月26日、中4週で迎えた13戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’95インターナショナルジョッキーズ2（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は伊藤暢康騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のパワーゼンカイに8馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

5歳（1996年）

4月6日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた16戦目は、高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で伊藤暢康騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤暢康騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

6月8日、中4週で迎えた18戦目は、麦秋ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で伊藤暢康騎手（6戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた19戦目は、レインボーステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で伊藤暢康騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

6歳（1997年）

2月8日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で伊藤暢康騎手（8戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

2月16日、連闘で迎えた21戦目は、ハンデ戦のアメジストステークス（東京芝1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で伊藤暢康騎手（9戦2勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

4月5日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5月3日、中3週で迎えた23戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた24戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、フリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって17着に敗れた。

7月6日、中6週で迎えた25戦目は、福島テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は伊藤暢康騎手（10戦2勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

7月20日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤暢康騎手（11戦2勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

10月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、柿本政男騎手を鞍上に迎えて、神無月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。

12月29日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、銀嶺特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柿本政男騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7歳（1998年）

1月30日、中4週で迎えた29戦目は、大友勝利騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の雪嶺特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイワンボーイから1馬身差の2着となった。