パワーゼンカイ（1992年生、母クールフエアー）

パワーゼンカイ（1992年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のランドヒリュウ（当時10歳）と交配したクールフエアーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は室田千秋。戦績は、中央平地32戦3勝2着2回、地方9戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の5歳以上900万下。

経歴

デビュー前

新関力厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

12月10日、デビュー戦は細川英二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

12月18日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のジェイドチャンプに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1995年）

1月15日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で細川英二騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で細川英二騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で細川英二騎手（4戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のボーンライヤーを3/4馬身振り切って2勝目を掴み取った。

3月25日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は6戦連続で細川英二騎手（5戦2勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の藻岩山特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

7月22日、連闘で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

10月28日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた12戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったタヤスエブロスに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

12月23日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で岩部純二騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったスロクケンザンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

4歳（1996年）

1月15日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩部純二騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のリンガストーイに2馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

3月3日、中6週で迎えた16戦目は、J.ブラボ騎手を鞍上に迎えて、’96ファイナルカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた17戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた18戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

5月4日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

6月8日、中4週で迎えた20戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のTVh賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

6月15日、連闘で迎えた21戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

7月6日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田面木博公騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

7月20日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に終わった。

11月30日、約4か月半の休み明けで迎えた24戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

5歳（1997年）

7月13日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の麒麟山特別（新潟ダート1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

8月17日、連闘で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

8月31日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下の白樺賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

9月13日、中1週で迎えた29戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

9月21日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月26日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上900万下の河口湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

6歳（1998年）

1月2日、中9週で迎えた33戦目は、金原学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の初夢特別（船橋ダート1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のドラゴンジェイに1馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

1月30日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデ戦の雪嶺特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で金原学騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた35戦目は、紅椿盃（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で金原学騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイワンボーイからクビ差の2着となった。

2月24日、連闘で迎えた36戦目は、ハンデ戦のきさらぎ特別（浦和ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で金原学騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったケーエフマイスターからアタマ差の2着に甘んじた。

3月12日、中1週で迎えた37戦目は、ハンデ戦の’98メトロポリタンカップ（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で金原学騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた38戦目は、ハンデ戦の弥生特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で金原学騎手（5戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールドスペシャルに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月23日、中3週で迎えた39戦目は、ハンデ戦の卯月特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で金原学騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月29日、連闘で迎えた40戦目は、ハンデ戦の’98グリーンカップ（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で金原学騎手（7戦2勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた41戦目は、地方重賞のテレビ埼玉杯（浦和ダート1900m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で金原学騎手（8戦2勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。