ポルトゥエンセ（2007年生、母オスティエンセ）

ポルトゥエンセ（2007年2月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「オスティエンセに接するローマの街の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時7歳）と交配したオスティエンセが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦1勝2着2回、地方15戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2010年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

粕谷昌央厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

10月25日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 小雨/稍重）に出走。馬体重は474kg。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったヴァンダライズにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

12月12日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコスモネモシンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2010年）

2月20日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

4月18日、中7週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るチャレンジフラッグを上がり3位の末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

10月2日、約5か月半の休み明けで迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く14着に敗れた。

11月20日、中6週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

4歳（2011年）

2月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

5月14日、中9週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

6月4日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の水上特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

8月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

9月24日、中4週で馬体重を前走から5kg戻して迎えた13戦目は、村松翔太騎手を鞍上に迎えて、志布志湾特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のデュナメスを半馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

10月10日、中1週で迎えた14戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、玄界灘特別（佐賀ダート2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月22日、中1週で迎えた15戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、緑川特別（佐賀ダート1800m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のチェリーレインボーに4馬身の差をつけて3勝目をマークした。

11月27日、中4週で迎えた16戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、菊池川特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったアリューバニヤンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月18日、中2週で迎えた17戦目は、日向灘特別（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

5歳（2012年）

1月9日、中2週で迎えた18戦目は、有明海特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったデュナメスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

1月28日、中2週で迎えた19戦目は、球磨川特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

2月11日、中1週で迎えた20戦目は、唐津湾特別（佐賀ダート1750m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は川島拓騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた21戦目は、嘉瀬川特別（佐賀ダート2000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川島拓騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

3月20日、中2週で迎えた22戦目は、松浦川特別（佐賀ダート1750m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で川島拓騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

6月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg減らして迎えた23戦目は、筑後川特別（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（4戦0勝）。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた24戦目は、大分川特別（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（5戦0勝）。5頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた25戦目は、大村湾特別（佐賀ダート1750m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（6戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったオリオンザピカイチに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

8月16日、中2週で迎えた26戦目は、大淀川特別（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（7戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では徐々に前との差を詰めて、最後は2着のマイネサブリナを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。

9月1日、中1週で迎えた27戦目は、池田湖特別（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で倉富隆一郎騎手（8戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたビービーダークライ決め手に屈して半馬身差の2着となった。