セリノスルー（2001年生、母スルーオブハーツ）

セリノスルー（2001年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋母父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時7歳）と交配したスルーオブハーツが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）太陽牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方14戦5勝。主な勝ち鞍は2005年の一般C1四五。

経歴

デビュー前

1歳のとき、太陽牧場から「北海道10月市場サラブレッド1歳」に上場され、芹沢精一によって945万円で落札された。

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2004年）

1月17日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。馬体重は498kg。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では生来の負けじ心を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

8月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のポラリス特別（旭川ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月5日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

9月25日、中2週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた8戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

11月26日、中8週で迎えた9戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた10戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るサマーシェイクスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

12月31日、中0週で迎えた11戦目は、3歳（大井ダート1400m 雪/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキタサンヤマザクラをアタマ差振り切って雪中の大混戦を制した。

4歳（2005年）

1月26日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた12戦目は、一般C2三四（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

2月9日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、一般C2六七（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のゲシルファイターに2馬身半の差をつけて3勝目を収める

2月24日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の一般C1六 C2二（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイシノゼフィルスに1馬身の差をつけて制した。

3月28日、中4週で迎えた15戦目は、一般C1四五（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るインヴァリッドを3/4馬身差し切って優勝

11月9日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、一般C1四五（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で今野忠成騎手（6戦5勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた17戦目は、一般C1四ア（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で今野忠成騎手（7戦5勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

12月20日、中3週で迎えた18戦目は、一般C1六七（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で今野忠成騎手（8戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

5歳（2006年）

1月11日、中2週で迎えた19戦目は、一般C2二ア（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で今野忠成騎手（9戦5勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2二（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で今野忠成騎手（10戦5勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

2月20日、中2週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた21戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、一般C2二（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。