ミレニアムバイオ（1998年生、母ドルスク）

ミレニアムバイオ（1998年2月6日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時12歳）と交配したドルスクが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦8勝。2002年のマイラーズカップ(G2)に勝利した他、2002年の安田記念(G1)で3着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

11月4日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のポイントフラッグに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のラガーサンライトに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（2001年）

3月18日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松永幹夫騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く17着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月16日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のニホンピロハーレーに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

4歳（2002年）

1月5日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて、最後は2着のテイエムサンデーを半馬身振り切って断然人気に応えた。

2月24日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた11戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るグラスエイコウオーを豪快な末脚で半馬身差し切って断トツの支持に応えた。

4月13日、中3週で迎えた12戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のディヴァインライトをクビ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

6月2日、中6週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2003年）

5月11日、約11か月半の休養明けで迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1600m 外回り雨/重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

7月20日、中5週で迎えた16戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダービーレグノに3馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

9月14日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月25日、中5週で迎えた18戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のサイドワインダーに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。