ナンヨーカノン（2010年生、母ピラミマ）

ナンヨーカノン（2010年1月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋カノン」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時18歳）と交配したピラミマが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地37戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、中村徳也によって1,680万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月20日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

11月18日、中1週で迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/不良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず9着に敗れた。

3歳（2013年）

2月24日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

3月31日、中4週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

5月26日、中7週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

7月21日、中7週で迎えた7戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のケイティバローズに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

8月11日、中2週で迎えた8戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月31日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るブライトアイディアを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

11月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

4歳（2014年）

1月12日、中4週で迎えた12戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

6月15日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたケイティバローズ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月28日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

8月2日、中4週で迎えた16戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のハヤブサペコチャンに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月24日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のエアグルーヴカップ（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小崎綾也騎手（1戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したカーティスバローズに3/4馬身届かず2着となった。

11月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤懸貴志騎手（2戦2勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

5歳（2015年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入った。

3月22日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、最後はラブユーと並んで3着同着となった。

4月4日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

7月4日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

8月2日、中3週で迎えた24戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の大通特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

8月16日、中1週で迎えた25戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

6歳（2016年）

2月20日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、4着に入った。

3月12日、中2週で迎えた27戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

4月23日、中5週で迎えた28戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたラディカル決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月22日、中3週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたイクラトロ決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

6月12日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の小金井特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したエイシンバランサーを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月31日、中6週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

9月25日、中7週で迎えた32戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のソーディヴァインを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

10月29日、中4週で迎えた33戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

12月18日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の三河ステークス（中京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

7歳（2017年）

1月15日、中3週で迎えた35戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、5着を確保した。

2月11日、中3週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

4月2日、中6週で迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。