ダートムーア（2008年生、母カーリーパッション）

ダートムーア（2008年2月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イギリスの地方名」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時10歳）と交配したカーリーパッションが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地25戦4勝2着3回、地方2戦0勝。2013年のエンプレス杯(牝Jpn2)で3着に入った他、2012年のレディスプレリュード(牝地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

13歳のとき、ノーザンレーシングから「ノーザンファーム繁殖牝馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、ワークシフトによって770万円で落札された。

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月17日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月12日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアルゴリズムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月2日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったグレープブランデーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月24日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るシーライフを豪脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月21日、中3週で迎えた5戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（2011年）

1月10日、中6週で迎えた6戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた7戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 雪/良）に出走。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したウルトラカイザーにクビ差届かず2着となった。

2月20日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

5月21日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月4日、中1週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクローバーリーフを半馬身振り切って2勝目を奪取した。

8月7日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は太宰啓介騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

8月21日、中1週で迎えた12戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

9月25日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の西脇特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキラウエアに1馬身半の差をつけて3勝目を収める

10月15日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

4歳（2012年）

1月21日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

2月12日、中2週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の桜島ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

6月24日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

7月14日、中2週で迎えた18戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

8月11日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の平尾台特別（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の野分特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞のレディスプレリュード（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦2勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

12月9日、中8週で迎えた22戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5歳（2013年）

2月9日、中8週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトップコマチに2馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

2月27日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（9戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

6月9日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高倉稜騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

9月15日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。