アップライトスピン（2016年生、母オリジナルスピンⅡ）

アップライトスピン（2016年5月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「フィギュアスケートの回転技の一つ。全てのスピンの基本となるスピン」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したオリジナルスピンⅡが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額5,000万円（12.5万×400口）で一口馬主が募集された。

池上昌和厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

11月18日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るモッズストーンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2019年）

2月16日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳500万下のフリージア賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦1勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

6月23日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のミリオンドリームズに1馬身3/4の差をつけて休み明け初戦を物にした。

9月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

4歳（2020年）

1月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦2勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月15日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスのテレビ山梨杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

4月26日、中9週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラスの石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したヒシイグアスを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

7月26日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの糸魚川特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月15日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたムーンライトナイト決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5歳（2021年）

2月27日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

4月10日、中5週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの野島崎特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。