ビップレイジング（2015年生、母エプソムアルテミス）

ビップレイジング（2015年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「重要人物＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時12歳）と交配したエプソムアルテミスが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）細川牧場。2018年の東海ダービー(地方重賞)に勝利した他、2017年のジュニアクラウンを制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、細川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」と「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。

斉藤正弘厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2017年）

5月24日、デビュー戦は松井伸也騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた2戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1600m 内回り雨/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は松井伸也騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったウルフオブウォーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキールを豪脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月3日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松井伸也騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた6戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの秋風ジュニア（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルヨバリオスに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

9月28日、中3週で迎えた7戦目は、2歳オープンのジュニアクラウン（笠松ダート1400m 曇/重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルヨバリオスに4馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

10月24日、中3週で迎えた8戦目は、2歳地方重賞のゴールドウィング賞（名古屋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた9戦目は、2歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原幹生騎手（3戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のライトスラッガーを3/4馬身振り切って断トツ人気に応えた。

12月6日、中3週で迎えた10戦目は、2歳オープンのジュニアキング（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原幹生騎手（4戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2018年）

1月20日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた12戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

3月20日、中3週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた13戦目は、3歳戦の桜月特別（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は藤原幹生騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトーセンスピネルに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月4日、中1週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞の新緑賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（6戦4勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るドリームスイーブルを強烈な末脚で3/4馬身差し切って勝利を手中に収めた。

5月10日、中4週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞のぎふ清流カップ（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（7戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞の東海ダービー（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原幹生騎手（8戦5勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るサムライドライブを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて7勝目を手に入れた。

8月15日、中9週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原幹生騎手（9戦6勝）。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

4歳（2019年）

5月9日、約9か月の休養明けで迎えた18戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

6月6日、中3週で迎えた19戦目は、揖斐峡特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺竜也騎手（1戦0勝）。6頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

8月13日、中9週で迎えた20戦目は、森島貴之騎手を鞍上に迎えて、清涼賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。