ヒカルウイッシュ（2002年生、母ヒカルバリオス）

ヒカルウイッシュ（2002年4月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋希望」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時18歳）と交配したヒカルバリオスが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）宇南山牧場。戦績は、中央平地15戦5勝。2007年のマーチステークス(ハンデG3)で3着に入った他、2006年の武蔵野ステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2005年）

3月20日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

4月9日、中2週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のゴールドバニヤンに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のナイキウェルカムをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の道新スポーツ賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月22日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のピサノペガサスに3馬身の差をつけて3勝目をマークした。

11月27日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のサワノブレイブに1馬身半の差をつけて制した。

4歳（2006年）

3月19日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた9戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず13着に終わった。

8月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のハギノベルテンポを3/4馬身振り切って制した。

9月18日、中3週で迎えた11戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

10月28日、中5週で迎えた12戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦4勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、4着に入った。

11月19日、中2週で迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

5歳（2007年）

1月28日、中9週で迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月25日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着に入った。