ダイシンクローバー（2016年生、母ヒシディーバ）

ダイシンクローバー（2016年4月9日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名+クローバー」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時13歳）と交配したヒシディーバが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はカミイスタット。2023年の京都ハイジャンプ(JG2)に勝利した他、2023年の中山グランドジャンプ(JG1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月29日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

10月27日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウショウブに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダイメイコスモスを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2019年）

2月3日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったブルベアイリーデにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3月24日、中6週で迎えた5戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

4月6日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は古川吉洋騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた7戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月30日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 小雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のミトノブラックをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は斎藤新騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

4歳（2020年）

1月18日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた13戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

5月9日、約3か月の休養明けで迎えた14戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

5月30日、中2週で迎えた15戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐久間寛志騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐久間寛志騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月12日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムチェロキーから2馬身半差の2着に敗北した。

11月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったモサから3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

1月10日、中5週で迎えた19戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、勝ったキングテセウスから5馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中1週で迎えた20戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のシェーンクラートをアタマ差制して単勝一倍台の評価に応えた。

4月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で高田潤騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月2日、中2週で迎えた22戦目は、障害4歳以上オープン（東京障害芝3100m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高田潤騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のインザムードをアタマ差制して4勝目をつかんだ。

12月4日、約7か月の休養明けで迎えた23戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高田潤騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6歳（2022年）

2月12日、中9週で迎えた24戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高田潤騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

3月26日、中5週で迎えた25戦目は、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で高田潤騎手（8戦2勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

8月20日、約5か月の休養明けで迎えた26戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内雨/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月16日、中7週で迎えた27戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は高田潤騎手（9戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

11月19日、中4週で迎えた28戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（10戦2勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた29戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は小牧加矢太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。3着に入った。

7歳（2023年）

1月7日、中3週で迎えた30戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のヤマニンマヒアをクビ差制して久々に勝ち星を挙げた。

3月18日、中9週で迎えた31戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、ペガサスジャンプステークス（中山障害芝3350m 外回り雨/重）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったビレッジイーグルから2馬身半差の2着となった。

4月15日、中3週で迎えた32戦目は、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り雨/重）に63kgの斤量を背負って出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は森一馬騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月13日、中3週で迎えた33戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のトライフォーリアルをクビ差制して重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

10月15日、約5か月の休み明けで迎えた34戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、東京ハイジャンプ（東京障害芝3110m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた35戦目は、京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/稍重）に出走。鞍上は高田潤騎手（11戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた36戦目は、中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（12戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8歳（2024年）

4月13日、約3か月半の休み明けで迎えた37戦目は、中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（13戦2勝）。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。7着に終わった。

6月1日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた38戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの若狭湾特別（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

6月22日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた39戦目は、東京ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

7月27日、中4週で迎えた40戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。12着に終わった。

11月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた41戦目は、京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外晴/良）に出走。鞍上は上野翔騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。