サイレンスボーイ（1999年生、母フジノタカコトブキ）

サイレンスボーイ（1999年3月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時7歳）と交配したフジノタカコトブキが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は秋場牧場。戦績は、中央平地31戦9勝2着4回、地方1戦0勝。2004年の武蔵野ステークス(G3)で2着に入った他、2004年のアンタレスステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ターファイトクラブにて総額2,000万円（20万×100口）で一口馬主が募集された。

大根田裕也厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2002年）

1月7日、デビュー戦は小池隆生騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったハードクリティックに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月23日、中6週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のヒシスキャットに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4歳（2003年）

4月19日、約14か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のシルククラウンに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月14日、中4週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたボトムズアップ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月28日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の城崎特別（阪神ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は小池隆生騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランイグアスに5馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

10月19日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の愛宕特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロングオベリスクに6馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月2日、中1週で迎えた9戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の御陵特別（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアグネスサターンに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5歳（2004年）

2月28日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

3月14日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクワイエットデイに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月3日、中2週で迎えた12戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のエイシンハンプトンに2馬身の差をつけて7勝目を奪取した。

4月25日、中2週で迎えた13戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたタイムパラドックス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月23日、中3週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

10月3日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたピットファイター決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月23日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた17戦目は、G3の全日本サラブレッドカップ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

6歳（2005年）

1月29日、中9週で迎えた18戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

2月20日、中2週で迎えた19戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

4月2日、中5週で迎えた20戦目は、コーラルステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のツルマルファイターに2馬身半の差をつけて8勝目をゲットした。

4月24日、中2週で迎えた21戦目は、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

6月19日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月2日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7歳（2006年）

12月24日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2006ファイナルステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

8歳（2007年）

2月10日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

3月3日、中2週で迎えた26戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

9月1日、約6か月の休養明けで迎えた27戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

10月27日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた29戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のフェラーリピサに1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

9歳（2008年）

3月30日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で小野次郎騎手（4戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

5月11日、中5週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で小野次郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。