ティソーナ（2013年生、母ラドラーダ）

ティソーナ（2013年1月20日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「スペインの英雄エル・シッドのもつ柄頭、鍔が黄金でできている名剣」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダイワメジャー（当時12歳）と交配したラドラーダが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2016年のマーガレットステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月1日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた2戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、レインボーラインに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月31日、中8週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のピュアブリリアンを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

11月29日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、伸びてきたニシノジャーニー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2016年）

2月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクリーンファンキーを3/4馬身振り切ってファンの支持に応えた。

4月3日、中6週で迎えた6戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のキアロスクーロを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

5月8日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は一杯になって17着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた8戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

8月28日、中9週で迎えた9戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4歳（2017年）

8月12日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 小雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のペルソナリテをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

12月17日、中6週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、勝ったミエノサクシードにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5歳（2018年）

3月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（6戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月8日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（7戦3勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

5月27日、中6週で迎えた15戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に敗れた。

6月30日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

9月9日、中9週で迎えた17戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

10月21日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

12月9日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

6歳（2019年）

1月19日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

3月3日、中5週で迎えた21戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮戦したが、アーバンキッドに交わされて1馬身半差の2着となった。

4月14日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（8戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

7月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

10月14日、約3か月半の休み明けで迎えた24戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの大原ステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着を確保した。

2019年10月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。