キアロスクーロ（2013年生、母プレシャスエルフ）

キアロスクーロ（2013年3月4日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「美術における明暗のコントラストのこと」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスタチューオブリバティ（当時13歳）と交配したプレシャスエルフが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は日西牧場。2016年のマーガレットステークス(オープン)で2着に入った他、2016年の橘ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

安達昭夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月31日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

11月15日、中1週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサルドナを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

3歳（2016年）

3月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のハクサンルドルフに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

4月3日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したティソーナを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

4月23日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったオデュッセウスに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月14日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

9月17日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の瀬戸内海特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

4歳（2017年）

3月19日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4月1日、中1週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したセンセーションにハナ差届かず2着に惜敗した。

4月30日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月4日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトーアライジンを半馬身振り切って順当に勝利した。

10月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

10月29日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したマイネルパラディにアタマ差届かず2着となった。

11月18日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

5歳（2018年）

1月20日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサフランハートを半馬身振り切って4勝目を手中に収めた。

3月10日、中3週で迎えた22戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、6着に終わった。

8月11日、約5か月の休養明けで迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、6着に入り込んだ。

9月17日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の仲秋ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず6着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入った。

11月25日、中4週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（7戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

6歳（2019年）

3月9日、約3か月半の休養明けで迎えた28戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた29戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月20日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

5月25日、中4週で迎えた31戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7月6日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

11月24日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた33戦目は、3歳以上3勝クラスの渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（8戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したボンセルヴィーソを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

12月15日、中2週で迎えた34戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入った。

7歳（2020年）

1月25日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

2月23日、中3週で迎えた36戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた37戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの心斎橋ステークス（阪神芝1400m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず14着に敗れた。

4月25日、中1週で迎えた39戦目は、4歳以上3勝クラスの彦根ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦0勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

12月27日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた40戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2020ファイナルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に終わった。

8歳（2021年）

1月10日、中1週で迎えた41戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

1月23日、中1週で迎えた42戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊明ステークス（中京芝1400m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったメイショウチタンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。