ドゥレッツァ（2020年生、母モアザンセイクリッド）

ドゥレッツァ（2020年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「激しさ、厳しさ(音楽用語)。父名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時8歳）と交配したモアザンセイクリッドが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の菊花賞(G1)に勝利した他、2024年の金鯱賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

9月19日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月12日、中7週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノグランツをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2023年）

4月2日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフロムナウオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

6月4日、中8週で迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスのホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヘネラルカレーラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

8月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドラディエンスを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

10月22日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタスティエーラに3馬身半の差をつけて最後の一冠を獲得した。

4歳（2024年）

3月10日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったプログノーシスにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

4月28日、中6週で迎えた8戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。