プログノーシス（2018年生、母ヴェルダ）

プログノーシス（2018年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「予知(ギリシャ語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時16歳）と交配したヴェルダが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年のクイーンエリザベス2世カップ(香・G1)で2着に入った他、2024年の金鯱賞(G2)を連覇するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2021年）

3月13日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のプリュムドールに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3月27日、中1週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月5日、中9週で迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るアンドヴァラナウトを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月21日、約5か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの武田尾特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のフラーズダルムに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2022年）

4月9日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの京橋ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のリフレーミングに1馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月30日、約7か月の休養明けで迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したアドマイヤビルゴに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月10日、中5週で迎えた7戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら16番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（2023年）

3月12日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェーングロッテンを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

4月30日、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。G1級競走への出走は初となった。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、勝ったRomantic Warriorから2馬身差の2着に敗北した。

8月20日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦5勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るトップナイフを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月29日、中9週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦6勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月10日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（7戦6勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に敗れた。

6歳（2024年）

3月10日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（8戦6勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドゥレッツァに5馬身の差をつけて連覇達成

4月28日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（9戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったRomantic Warriorからクビ差の2着に甘んじた。