アンドヴァラナウト（2018年生、母グルヴェイグ）

アンドヴァラナウト（2018年2月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「北欧のニーベルンゲン伝説に登場する指輪」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したグルヴェイグが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のローズステークス(牝G2)に勝利した他、2021年の秋華賞(牝G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

11月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は428kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したレゾンドゥスリールを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったタガノディアーナにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2021年）

4月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のヘアケイリーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月5日、中5週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、プログノーシスに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

8月1日、中7週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラスの出雲崎特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダノンドリーマーに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月19日、中6週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンヒテンを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月17日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（2022年）

1月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

4月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、伸びてきたメイショウミモザ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（8戦3勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

10月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた12戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（阪神芝2200m 曇/重）に出走。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを18番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい17着に敗れた。

5歳（2023年）

1月14日、中8週で迎えた13戦目は、D.イーガン騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

4月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

5月14日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

10月14日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6歳（2024年）

1月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

2024年1月11日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。