エイシンヒテン（2018年生、母エイシンサンバレー）

エイシンヒテン（2018年5月6日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+飛天。仏教で諸仏の周囲を飛行遊泳し礼賛する婦人」。毛色は栗毛。種牡馬のエイシンヒカリ（当時7歳）と交配したエイシンサンバレーが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。2021年のローズステークス(牝G2)で2着に入った他、2021年の秋華賞(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺薫彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月21日、デビュー戦は川又賢治騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた2戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったマイネルジェロディに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月16日、中3週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したフリードを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月6日、中2週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のテーオーブレイブを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスの白菊賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のスパークルに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

12月13日、中1週で迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

3歳（2021年）

2月13日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、4着に入った。

3月14日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯フィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮戦したが、ステラリアに3/4馬身交わされて2着となった。

8月15日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で団野大成騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

9月19日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、アンドヴァラナウトに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

10月17日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では稟性の負けじ魂を発揮してゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。