オースミイチバン（2009年生、母オースミハルカ）

オースミイチバン（2009年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋一番」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時11歳）と交配したオースミハルカが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は鮫川啓一。戦績は、中央平地16戦2勝2着1回、地方12戦2勝。2013年のダイオライト記念(Jpn2)に勝利した他、2012年の兵庫チャンピオンシップ(Jpn2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荒川義之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

10月22日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は520kg。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

10月30日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3歳（2012年）

2月15日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の如月賞（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

2月25日、中0週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋亮騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

3月24日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシュガーシャックに約12馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

4月14日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサントスシチーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5月3日、中2週で迎えた7戦目は、3歳Jpn2の兵庫チャンピオンシップ（園田ダート1870m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川島信二騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイセイシュバリエに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

6月3日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で川島信二騎手（3戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったストローハットに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月11日、中4週で迎えた9戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川島信二騎手（4戦3勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月4日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川島信二騎手（5戦3勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で川島信二騎手（6戦3勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月24日、中4週で迎えた12戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で川島信二騎手（7戦3勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2013年）

1月20日、中3週で迎えた13戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川島信二騎手（8戦3勝）。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた14戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で川島信二騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた15戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で川島信二騎手（10戦3勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のハタノヴァンクールをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

7月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で川島信二騎手（11戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

7月27日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で川島信二騎手（12戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

11月17日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に終わった。

12月15日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた19戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（13戦4勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

5歳（2014年）

1月6日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（14戦4勝）。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

5月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

7歳（2016年）

4月28日、約24か月の休み明けで迎えた23戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のコスモバルク記念（門別ダート1800m 雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

5月25日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、楽天競馬特別（門別ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松井伸也騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に終わった。

7月7日、中5週で迎えた25戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松井伸也騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

8月18日、中5週で迎えた26戦目は、日商プロパン石油特別（門別ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で松井伸也騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

9月14日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、地方重賞の旭岳賞（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松井伸也騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

10月13日、中3週で迎えた28戦目は、水野翔騎手を鞍上に迎えて、旬の味覚!門別ししゃも祭り特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。