サイレンストゥーレ（2003年生、母マーゴーン）

サイレンストゥーレ（2003年6月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋極北の伝説上の国（独）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時18歳）と交配したマーゴーンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方32戦8勝2着8回。主な勝ち鞍は2008年の一般B9。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

7月2日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

7月16日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

8月12日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

9月10日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず11着に終わった。

12月18日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、横井将人騎手を鞍上に迎えて、一般C28（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月31日、中1週で迎えた6戦目は、一般C32（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のロイバーファングに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2007年）

1月16日、中1週で迎えた7戦目は、一般C19（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横井将人騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた8戦目は、一般C26（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横井将人騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。1着となった。

2月5日、連闘で迎えた9戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横井将人騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた10戦目は、一般C24（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で横井将人騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月6日、中1週で迎えた11戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横井将人騎手（6戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったミスズスキャットに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた12戦目は、一般C21（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横井将人騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた13戦目は、一般C17（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横井将人騎手（8戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るマヤノエロイカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月3日、中2週で迎えた14戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横井将人騎手（9戦3勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5月9日、連闘で迎えた15戦目は、一般C15（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で横井将人騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールデンスポットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて優勝

5月24日、中1週で迎えた16戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で横井将人騎手（11戦4勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシーゴーイングに3/4馬身届かず2着となった。

6月7日、中1週で迎えた17戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で横井将人騎手（12戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスプリングコウセイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月28日、中2週で迎えた18戦目は、アベリア特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で横井将人騎手（13戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた19戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で横井将人騎手（14戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた20戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で横井将人騎手（15戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテーオーエンペラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8月10日、中0週で迎えた21戦目は、笹草特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で横井将人騎手（16戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月7日、中3週で迎えた22戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C5（名古屋ダート1300m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシーゴーイングを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って7勝目をつかんだ。

9月21日、中1週で迎えた23戦目は、サルビア特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったハクシンフリーダムに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月5日、中1週で迎えた24戦目は、尾花特別（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は横井将人騎手（17戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた25戦目は、浜菊特別（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横井将人騎手（18戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた26戦目は、オッズパーク賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横井将人騎手（19戦6勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったノーブルストーンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

12月7日、中1週で迎えた27戦目は、一般B10（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横井将人騎手（20戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノプランスにクビ差届かず2着に甘んじた。

12月21日、中1週で迎えた28戦目は、一般B7（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横井将人騎手（21戦6勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月27日、連闘で迎えた29戦目は、一般B7（名古屋ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で横井将人騎手（22戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったナムラキャラバンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2008年）

1月3日、連闘で迎えた30戦目は、（社）愛知県馬主協会三河支部賞（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で横井将人騎手（23戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

1月18日、中1週で迎えた31戦目は、一般B9（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横井将人騎手（24戦6勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたホウライクイン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

1月31日、中1週で迎えた32戦目は、一般B9（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横井将人騎手（25戦6勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカネタマルに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

2月19日、中2週で迎えた33戦目は、スノーフレーク特別（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で横井将人騎手（26戦7勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた34戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、すみれ特別（浦和ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったラッキーバッグに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月18日、中3週で馬体重を前走から17kg減らして迎えた35戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、一般C1二（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた36戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、カーネーション特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。