ホオキパウェーブ（2001年生、母プラチナウェーブ）

ホオキパウェーブ（2001年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ハワイ・マウイ島の波乗りのメッカ（母名より連想）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のカーネギー（当時10歳）と交配したプラチナウェーブが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地18戦3勝2着3回。2004年の菊花賞(G1)で2着に入った他、2005年のオールカマー(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、金子真人によって3,780万円で落札された。

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

9月14日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のメイショウイフウに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず最後はトラッドスキームと並んで6着同着となった。

3歳（2004年）

1月11日、中2週で迎えた3戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月14日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のピサノクウカイに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

5月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったハイアーゲームに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月30日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

9月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したコスモバルクにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月24日、中4週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したデルタブルースを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月28日、中4週で迎えた9戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に敗れた。

4歳（2005年）

8月21日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 雨/良）に出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

9月25日、中4週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグラスボンバーをクビ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

10月30日、中4週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

12月3日、中4週で迎えた13戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5歳（2006年）

3月25日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

5月6日、中5週で迎えた15戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に敗れた。

5月28日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に出走。17頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

7月9日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた17戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

6歳（2007年）

11月3日、約16か月の休養明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。