ハイアーゲーム（2001年生、母ファンジカ）

ハイアーゲーム（2001年2月27日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「高度な戦い。転じて『大志を抱く』」。毛色は青鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時15歳）と交配したファンジカが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地36戦5勝2着1回。2004年の青葉賞(G2)に勝利した他、2004年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、臼田浩義によって1億5,750万円で落札された。

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

10月11日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は502kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリワードシンシアに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月8日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したコスモバルクを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月27日、中6週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯2歳ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（2004年）

2月1日、中4週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエスユーグランドをクビ差振り切って断トツの支持に応えた。

3月7日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

5月1日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のホオキパウェーブに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

5月30日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月26日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚がパッとせず11着に敗れた。

11月28日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

12月26日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

4歳（2005年）

2月13日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

10月9日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず13着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

11月26日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

5歳（2006年）

1月22日、中7週で馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた17戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

2月12日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月23日、中9週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンニーザンに3馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6歳（2007年）

10月7日、約17か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた20戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月4日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、6着に終わった。

12月8日、中4週で迎えた22戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンデピュティをハナ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

12月23日、中1週で迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

7歳（2008年）

2月2日、中5週で迎えた24戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた25戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月19日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月8日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に終わった。

10月12日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた28戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた29戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

8歳（2009年）

4月11日、約5か月半の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚が上がってしまい7着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた31戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では見せ場なく18着に終わった。

9月27日、約4か月の休み明けで迎えた33戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

10月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月8日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた36戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。