エイシンニーザン（2002年生、母エイシンサンサン）

エイシンニーザン（2002年4月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋新山」。毛色は栗毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時17歳）と交配したエイシンサンサンが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着7回、中央障害9戦3勝。2008年の阪神スプリングジャンプ(JG2)に勝利した他、2008年の京都ハイジャンプ(JG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

12月25日、デビュー戦は吉田稔騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったサンタマリアガールに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（2005年）

1月10日、中1週で迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

1月22日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、アラタマサモンズにクビ差交わされて2着に甘んじた。

2月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジェネビアンに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のトウショウパワーズを3/4馬身振り切って優勝

3月19日、中1週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャドウゲイトをハナ差だけ差し切って制した。

5月29日、中2週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

9月25日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたオースミステイヤー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中1週で迎えた12戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた13戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

4歳（2006年）

3月11日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4月8日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい5着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったハイアーゲームにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

6月24日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の舞鶴特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月23日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーセンレーサーを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

8月27日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた21戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

5歳（2007年）

1月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた23戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したテイエムテンライに半馬身届かず2着に敗北した。

4月7日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

4月21日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

5月5日、中1週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたピサノパテック決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月27日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、伸びてきたカイシュウタキオン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

9月30日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

10月27日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田中剛騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月18日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた32戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

6歳（2008年）

1月13日、中7週で迎えた33戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のエリモマキシムに3馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

2月16日、中4週で迎えた34戦目は、淀ジャンプステークス（京都障害芝→ダート3790m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で西谷誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。最後は、2着のチャクラに6馬身の差をつけて6勝目を手にした。

3月15日、中3週で迎えた35戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で西谷誠騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のコウエイトライに5馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

4月19日、中4週で迎えた36戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山グランドジャンプ（中山障害芝4250m 外回り曇/重）に63.5kgの斤量を背負って出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月25日、約6か月半の休養明けで迎えた37戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた38戦目は、J・G2の京都ハイジャンプ（京都障害芝3930m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は西谷誠騎手（3戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月27日、中5週で迎えた39戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、J・G1の中山大障害（中山障害芝4100m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。13着に敗れた。

7歳（2009年）

3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた40戦目は、J・G2の阪神スプリングジャンプ（阪神障害芝3900m 晴/重）に出走。鞍上は西谷誠騎手（4戦3勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

8歳（2010年）

8月21日、約17か月半の休み明けで迎えた41戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた42戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、J・G3の阪神ジャンプステークス（阪神障害芝3140m 晴/良）に62kgの斤量を背負って出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。10着に敗れた。