ジャスパープリンス（2015年生、母Ambitious Journey）
Jasper Prince
2015.05.29
ジャスパープリンス（2015年5月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「カナダの地名+王子」。毛色は鹿毛。種牡馬のViolence（当時5歳）と交配したAmbitious Journeyが8歳のときに産んだ仔が本馬である。2020年、2021年とエニフステークス(オープン)を連覇した他、2021年の京葉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
森秀行厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2017年）
8月19日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモズスーパーフレアに半馬身届かず2着に敗北した。
9月10日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。
12月16日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。
3歳（2018年）
1月7日、中2週で迎えた4戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に終わった。
3月14日、中8週で迎えた5戦目は、3歳戦の摩耶山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラングドックに約13馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。
4月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神芝1600m 外回り 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。
4月29日、中2週で迎えた7戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。
11月18日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の飯坂温泉特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って13着に終わった。
12月15日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のティカルを半馬身振り切って制した。
4歳（2019年）
1月5日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のスズカゴーディーに2馬身半の差をつけて制した。
1月26日、中2週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。
2月24日、中3週で迎えた12戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。
10月20日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では全く伸びず18着に終わった。
11月2日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい16着に敗れた。
11月30日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。
12月22日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの2019フェアウェルステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るジャスティンを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って4勝目を手にした。
5歳（2020年）
2月16日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。
9月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた18戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のレシプロケイトに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。
10月11日、中3週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に敗れた。
11月7日、G1のブリーダーズカップ・スプリント（アメリカ合衆国・キーンランドオールウェザー1207m）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。14着に終わった。
6歳（2021年）
1月17日、中9週で迎えた21戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。
2月21日、中4週で迎えた22戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったリュウノユキナにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。
3月21日、中3週で迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。
4月18日、中3週で迎えた24戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、3着に入った。
5月1日、中1週で迎えた25戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい15着に敗れた。
9月11日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウウズマサを途轍もない末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて久々の一戦を制した。
11月6日、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1のブリーダーズカップ・ダートマイル（アメリカ合衆国・デルマーダート1609m）に出走。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。
7歳（2022年）
1月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。
2月20日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦3勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って16着に敗れた。
9月11日、約7か月の休み明けで迎えた30戦目は、G2のセントウルステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（7戦3勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。
10月30日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（8戦3勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。
12月11日、中5週で迎えた32戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。
8歳（2023年）
1月29日、中6週で迎えた33戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。
2月19日、中2週で迎えた34戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。
5月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。
12月24日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた36戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。13着に終わった。
9歳（2024年）
4月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた37戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。