ジャスティン（2016年生、母シナスタジア）

ジャスティン（2016年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時8歳）と交配したシナスタジアが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は天羽禮治。2020年の東京盃(Jpn2)に勝利した他、2020年のカペラステークス(G3)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月8日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のインターロードに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月4日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた4戦目は、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川又賢治騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

3歳（2019年）

1月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のなずな賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のランスオブプラーナをハナ差振り切って2勝目を手にした。

5月5日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は川又賢治騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

9月29日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、メイショウヴォルガにアタマ差交わされて2着となった。

10月21日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの三峰山特別（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

12月8日、中6週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの妙見山特別（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のヒルノサルバドールを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月22日、中1週で迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2019フェアウェルステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ジャスパープリンスに半馬身交わされて2着となった。

4歳（2020年）

1月5日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの門松ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のレッドルゼルをクビ差振り切って優勝

2月23日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のノーフィアーに3馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月8日、中2週で迎えた16戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（7戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のサブノジュニアに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

5月27日、中6週で迎えた17戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（8戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

10月7日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈の闘志で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のブルドッグボスをクビ差振り切って重賞2勝目をマークした。

11月3日、中3週で迎えた19戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

12月13日、中5週で迎えた20戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（9戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のレッドルゼルをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルをゲットした。

5歳（2021年）

2月20日、鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（10戦5勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

3月27日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（11戦5勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

6月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、G3の函館スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（12戦5勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

8月9日、中7週で迎えた24戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（13戦5勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

9月12日、中4週で迎えた25戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G2の産経賞セントウルステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。17頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

6歳（2022年）

1月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（14戦5勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では賦性の闘志でゴールまで頑張り、4着を確保した。

2月20日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（15戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のリュウノユキナをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

8月16日、約6か月の休養明けで迎えた28戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 雨/不良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では電光石火の末脚を繰り出し、3着に入った。

11月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は坂井瑠星騎手（16戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

12月11日、中3週で迎えた30戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（17戦6勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、3着に入った。

2023年6月8日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2023年）

4着に敗れた。

3月25日、G1のドバイゴールデンシャヒーン（アラブ首長国連邦・メイダンダート1200m）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

6月1日、中9週で迎えた33戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（19戦6勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

9月7日、約3か月半の休養明けで迎えた34戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで踏ん張ったが、伸びてきたギシギシ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月4日、中3週で迎えた35戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月3日、中3週で迎えた36戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月21日、中6週で迎えた37戦目は、S1のゴールドカップ（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8歳（2024年）

4月10日、約3か月半の休み明けで迎えた38戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のクロジシジョーに2馬身の差をつけて同レース2勝目を挙げた。