ウインバリアシオン（2008年生、母スーパーバレリーナ）

ウインバリアシオン（2008年4月10日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋バレエのソリストによる踊り（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時7歳）と交配したスーパーバレリーナが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦4勝2着7回。2013年の有馬記念(G1)で2着に入った他、2014年の天皇賞（春）(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,800万円（4.5万×400口）で一口馬主が募集された。

松永昌博厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

8月1日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタガノエベンヌに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月19日、中6週で迎えた2戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウナルトに2馬身半の差をつけて2勝目をゲットした。

12月25日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3歳（2011年）

2月6日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

4月30日、中7週で迎えた6戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のショウナンパルフェを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

5月29日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオルフェーヴルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

9月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったオルフェーヴルにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

10月23日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを14番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したオルフェーヴルを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中4週で迎えた10戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、5着に終わった。

4歳（2012年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

3月24日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるネコパンチを差し切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月29日、中4週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月24日、中7週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2013年）

11月30日、約17か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月22日、中2週で迎えた16戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったオルフェーヴルに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

6歳（2014年）

3月29日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のホッコーブレーヴに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

5月4日、中4週で迎えた18戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したフェノーメノにクビ差届かず2着に惜敗した。

6月29日、中7週で迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月6日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた21戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

7歳（2015年）

3月28日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったアドマイヤデウスにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

5月3日、中4週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。