トウショウオリオン（1993年生、母コーニストウシヨウ）

トウショウオリオン（1993年3月29日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時20歳）と交配したコーニストウシヨウが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地29戦6勝2着2回、中央障害2戦0勝。1998年の北九州記念(ハンデG3)に勝利した他、1998年の福島民報杯(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鶴留明雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

3月3日、デビュー戦は小島貞博騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のバンフをハナ差振り切って初白星を挙げた。

3月24日、中2週で迎えた2戦目は、4歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月8日、約8か月半の休養明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下の尾頭橋特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワンダーランオフをクビ差だけ差し切って久しぶりの一戦をモノにした。

4歳（1997年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

2月8日、中4週で迎えた5戦目は、5歳以上900万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

4月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、5歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島貞博騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のキャロルウインドを半馬身振り切って勝利をモノにする

5月25日、中3週で迎えた7戦目は、マラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小島貞博騎手（6戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた8戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の函館日刊スポーツ杯（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

8月2日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず13着に敗れた。

12月14日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下の中京日経賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（7戦3勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

5歳（1998年）

1月24日、中5週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

3月8日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘魂で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のコンロッドを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月12日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（10戦4勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（11戦4勝）。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた15戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、エイシンビンセンスに交わされて1馬身半差の2着となった。

6月14日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサイレントキラーに1馬身1/4の差をつけて優勝

7月18日、中4週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のサマーステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（12戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい13着に敗れた。

7月26日、連闘で迎えた18戦目は、ハンデG3の北九州記念（阪神芝2000m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマチカネヤマビコに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

8月16日、中2週で迎えた19戦目は、G3の小倉記念（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

10月4日、中6週で迎えた20戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（13戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマジックシンガーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

10月25日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（14戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

11月28日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（15戦4勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

12月13日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（16戦4勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

6歳（1999年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

4月17日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい最後はブレーブテンダーと並んで12着同着となった。

6月5日、中6週で迎えた26戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（7戦2勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

7歳（2000年）

4月23日、約10か月の休み明けで迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた29戦目は、栗東ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（8戦2勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず16着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（9戦2勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。