グレートアドマイヤ（1988年生、母タイカツプ）

グレートアドマイヤ（1988年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時14歳）と交配したタイカツプが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）メイタイ牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着5回。1991年のきさらぎ賞(G3)で3着に入った他、1991年の若草ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

10月7日、デビュー戦は岡潤一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 雨/良）に出走。馬体重は496kg。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアグネスグラントに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月4日、中1週で迎えた3戦目は、3歳500万下のかえで賞（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマトスフィンクスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3歳（1991年）

2月10日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦2勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

4月20日、中5週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若草ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったワンモアライブをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

5月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G2のNHK杯（東京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に敗れた。

5月19日、中1週で迎えた8戦目は、楠孝志騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の菩提樹ステークス（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

4歳（1992年）

2月3日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた9戦目は、5歳以上900万下の銀蹄賞（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡潤一郎騎手（7戦2勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

2月16日、中1週で迎えた10戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサンロードホーラーを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

3月8日、中2週で迎えた11戦目は、但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた12戦目は、京橋ステークス（阪神芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（8戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた13戦目は、メルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（9戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたパワーウイナー決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

5月24日、中2週で迎えた14戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ストークステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦のグリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい6着に敗れた。

11月7日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（10戦2勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ブレエトワールにアタマ差交わされて2着となった。

11月22日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（11戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた18戦目は、P.エデリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

5歳（1993年）

1月5日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（12戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったアジサイトミオーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月24日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（13戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたニシノオリビア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

2月6日、中1週で迎えた21戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた22戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。