ビヨンジオール（2012年生、母サムシングナイス）

ビヨンジオール（2012年3月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「すべてを超えて」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラプレジデント（当時12歳）と交配したサムシングナイスが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は城地清満。主な勝ち鞍は2016年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、城地清満から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。2歳のとき、グランデファームから「北海道トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、林正道によって2,970万円で落札された。

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

7月13日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったコスモピーコックに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月10日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

11月8日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したマリオーロに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月7日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアルマエルモを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2015年）

1月10日、中4週で迎えた5戦目は、3歳500万下の朱竹賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のキッズライトオンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月21日、中9週で迎えた6戦目は、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

8月30日、約4か月半の休養明けで迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

10月4日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三鷹特別（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったゴットフリートに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

4歳（2016年）

1月24日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るロジダーリングを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

11月12日、約10か月の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三鷹特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず16着に敗れた。

12月18日、中4週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5歳（2017年）

1月22日、中4週で迎えた16戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて13着に敗れた。

3月20日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったヒーズインラブにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月9日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したヒルノマゼランにクビ差届かず2着となった。

12月2日、約7か月の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（8戦1勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた21戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、5着に入り込んだ。

6歳（2018年）

1月27日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず11着に敗れた。

3月18日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

5月6日、中6週で迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

6月3日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

7歳（2019年）

1月14日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

2月3日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

3月9日、中4週で迎えた28戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の房総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

3月30日、中2週で迎えた29戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の千葉日報杯（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた30戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

6月8日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、3歳以上2勝クラスの舞子特別（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

11月3日、約5か月の休養明けで迎えた32戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの醍醐特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた33戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

8歳（2020年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの東雲賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

4月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

6月6日、中7週で迎えた37戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの由比ヶ浜特別（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての15番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は一杯になって17着に終わった。

2020年6月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。