スマートマグナム（2006年生、母エジード）

スマートマグナム（2006年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋強装弾のように速い馬になるように」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフォーティナイナー（当時21歳）と交配したエジードが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）前川ファーム。戦績は、中央平地7戦0勝2着1回、地方19戦7勝。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前川ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、大川徹によって3,465万円で落札された。

角田輝也厩舎（名古屋）へ入厩。

3歳（2009年）

8月14日、デビュー戦は岡部誠騎手を鞍上に据えて、3歳戦の種瀬帆香出生・駿介兄ちゃん記念（名古屋ダート800m 晴/重）に出走。馬体重は515kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスマートシェリーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のヴィーヴァパッソをクビ差振り切って断然人気に応えた。

9月3日、連闘で迎えた3戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた4戦目は、3歳戦のなおみん誕生日おめでとぅ～（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスマイリーアサシンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（名古屋ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部誠騎手（4戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

10月14日、中1週で迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアトミックガールに1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

4歳（2010年）

1月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、一般C28（名古屋ダート800m 曇/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノサブリナに約15馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

1月17日、連闘で迎えた8戦目は、山口竜一騎手を鞍上に迎えて、一般C33（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオフザリップに3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

1月26日、連闘で迎えた9戦目は、一般C20（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のスリーコーストに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月6日、中5週で迎えた10戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、スモーキータバーンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月28日、中2週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

7月25日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

9月5日、中5週で迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

10月23日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

12月4日、中5週で迎えた16戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい14着に敗れた。

12月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ホーリーナイト賞（大井ダート1400m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

5歳（2011年）

2月3日、中5週で迎えた18戦目は、一般C2九十（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた19戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2九 C3四（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた20戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（大井ダート1200m 晴/重）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた21戦目は、千田洋騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（大井ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り16着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた22戦目は、赤嶺亮騎手を鞍上に迎えて、一般C2九十（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

5月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、一般C2九十（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤嶺亮騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2九十（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤嶺亮騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月29日、中2週で迎えた25戦目は、一般C2九十（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で赤嶺亮騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

8月4日、中4週で迎えた26戦目は、一般C2八九十（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で赤嶺亮騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。