アトミックガール（2006年生、母アークロイヤル）

アトミックガール（2006年4月30日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「原子力＋少女」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノエルシド（当時9歳）と交配したアークロイヤルが23歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地4戦0勝、地方18戦8勝2着3回。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、塚尾牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月27日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

10月12日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では脚を伸ばせず18着に終わった。

3歳（2009年）

1月29日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のウインターフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

3月28日、中7週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後はタレてしまい16着に終わった。

6月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳戦のブライトフラワー賞（川崎ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた7戦目は、3歳戦のルビー賞（盛岡ダート1600m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

9月1日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた8戦目は、3歳戦のナイスハルター特別（船橋ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

10月1日、中3週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた9戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート800m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヒシジェントリーを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

10月14日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた10戦目は、3歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったスマートマグナムに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月4日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のムーンライトラバーを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月10日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定の一般C20（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、ヤマノカントリーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

12月2日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた13戦目は、一般C18（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のヒシパッションに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月24日、中2週で迎えた14戦目は、一般C9（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安部幸夫騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヒシピラルクーに2馬身の差をつけて4勝目を手にした。

4歳（2010年）

1月4日、中1週で迎えた15戦目は、C級セレクトカップ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で安部幸夫騎手（6戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた16戦目は、一般C11（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で安部幸夫騎手（7戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスズランクリークに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月4日、中1週で迎えた17戦目は、オクシン奇跡の卒業記念（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で安部幸夫騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた18戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C7（名古屋ダート1300m 晴/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のマーブルカーリーを3/4馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

3月22日、中4週で迎えた19戦目は、座禅草特別（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田稔騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3月31日、連闘で迎えた20戦目は、一般C4（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（9戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のキングコーリンオーに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月23日、中2週で迎えた21戦目は、卯の花特別（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（10戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、スペースモアに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

5月7日、中1週で迎えた22戦目は、一般C3（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（11戦6勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打ち、でレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディバインステップに9馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。