ワイルドバッハ（1993年生、母オースピス）

ワイルドバッハ（1993年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時13歳）と交配したオースピスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はタバタファーム。戦績は、中央平地36戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1998年の薫風ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

11月4日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ラベンダーベールに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

11月12日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、アスクライオンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月3日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のスコーアカデミーを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

12月16日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦1勝）。6頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、アドマイヤビゴールに交わされて3馬身差の2着となった。

3歳（1996年）

1月14日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサクラフクオーを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

2月10日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 雪/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。8着に敗れた。

3月24日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で吉永護騎手（7戦2勝）。18頭立ての17番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉永護騎手（8戦2勝）。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。最後は脚色が悪くなり18着に終わった。

12月8日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉永護騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

4歳（1997年）

1月11日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉永護騎手（10戦2勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉永護騎手（11戦2勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

2月15日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の芦ノ湖特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉永護騎手（12戦2勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着を確保した。

3月2日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で吉永護騎手（13戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月19日、中6週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は15戦連続で吉永護騎手（14戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

6月14日、中7週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で吉永護騎手（15戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のカルストングローリに4馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

6月29日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で吉永護騎手（16戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサンガリバーをアタマ差振り切って4勝目を手中に収めた。

7月20日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は18戦連続で吉永護騎手（17戦4勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

8月10日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は19戦連続で吉永護騎手（18戦4勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天授の負けん性を発揮してゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は20戦連続で吉永護騎手（19戦4勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月23日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は21戦連続で吉永護騎手（20戦4勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は22戦連続で吉永護騎手（21戦4勝）。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入った。

5歳（1998年）

1月10日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、5歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は23戦連続で吉永護騎手（22戦4勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

2月15日、中4週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は24戦連続で吉永護騎手（23戦4勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3月8日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は25戦連続で吉永護騎手（24戦4勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

4月5日、中3週で迎えた26戦目は、5歳以上1600万下の京葉ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は26戦連続で吉永護騎手（25戦4勝）。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

4月25日、中2週で迎えた27戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい11着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の薫風ステークス（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のグルメサンシャインに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月12日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた30戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

8月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は的場均騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

9月26日、中5週で迎えた32戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた33戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた34戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は的場均騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた36戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。