イニシアチブバイオ（2011年生、母プロスパーバイオ）

イニシアチブバイオ（2011年5月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「主導権を取る＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時11歳）と交配したプロスパーバイオが18歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。戦績は、中央平地8戦0勝、地方30戦6勝2着7回。主な勝ち鞍は2015年のC級チャンピオン特別(一般C)。

経歴

デビュー前

牧光二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月30日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

3歳（2014年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に終わった。

4月20日、中6週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

5月11日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた6戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり8着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた7戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい12着に終わった。

8月16日、中8週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。

9月12日、中3週で迎えた9戦目は、尾島徹騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の隆成☆未花WeddingCup（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず3着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で尾島徹騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

10月17日、中2週で迎えた11戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で尾島徹騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ハッピーウィンドにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月30日、中1週で迎えた12戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で尾島徹騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るグローバルシップを鮮烈な末脚で半馬身差し切って待望の初白星を挙げた。

11月14日、中1週で迎えた13戦目は、1.15ウェディング記念レース（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で尾島徹騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、ジャーサンプラーンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

11月27日、中1週で迎えた14戦目は、一般C17（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で尾島徹騎手（5戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールドレモンに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月16日、中2週で迎えた15戦目は、一般C17（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で尾島徹騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったジャーサンプラーンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月31日、中1週で迎えた16戦目は、一般C13（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で尾島徹騎手（7戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したフルラージュにクビ差届かず2着に甘んじた。

4歳（2015年）

1月9日、連闘で迎えた17戦目は、池田敏樹騎手を鞍上に迎えて、祝・嫁入!タフレディ美人杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のスイートポーラをクビ差振り切って制した。

1月22日、中1週で迎えた18戦目は、端月特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池田敏樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい9着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた19戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池田敏樹騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のラヴァーズタイムに4馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月5日、中3週で迎えた20戦目は、若草特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で池田敏樹騎手（3戦2勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた21戦目は、かさオク・サンクス賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（8戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったボブリンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた22戦目は、一般C8（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は池田敏樹騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、カラジャスに半馬身交わされて2着に敗北した。

4月17日、中1週で迎えた23戦目は、一般C5（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池田敏樹騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた24戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池田敏樹騎手（6戦2勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したクリアモーメントを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた25戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は尾島徹騎手（9戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた26戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池田敏樹騎手（7戦2勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく3着に敗れた。

6月19日、中3週で迎えた27戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池田敏樹騎手（8戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

7月2日、中1週で迎えた28戦目は、吉井友彦騎手を鞍上に迎えて、一般C5（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナムラハッピーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月30日、中3週で迎えた29戦目は、C級チャンピオン特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉井友彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンジョを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って6勝目をゲットした。

9月9日、中5週で迎えた30戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（船橋ダート1200m 雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

10月5日、中3週で迎えた31戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1五六（船橋ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた32戦目は、一般C1六（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた33戦目は、落花生賞（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた34戦目は、あなたの街にサンタは来るで賞（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた35戦目は、一般C1十一十二（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

5歳（2016年）

1月20日、中3週で迎えた36戦目は、小松菜ハイボールをもう1杯!（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は坂井英光騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

2月2日、中1週で迎えた37戦目は、スカパー!南関東地方競馬チャンネル賞（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（5戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた38戦目は、一般C2七八（船橋ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（6戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。