ソルヴェイグ（2013年生、母アスドゥクール）

ソルヴェイグ（2013年3月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「イプセンの戯曲『ペールギュント』に登場する金髪の美少女」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時12歳）と交配したアスドゥクールが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地17戦4勝2着1回。2016年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入った他、2016年のフィリーズレビュー(牝G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月15日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/重）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトウシンスパークを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月20日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2016年）

1月31日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

3月13日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のアットザシーサイドに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月10日、中3週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は減速してしまい17着に敗れた。

6月19日、中9週で迎えた7戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシュウジをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

8月28日、中9週で迎えた8戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月2日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

4歳（2017年）

1月29日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

3月26日、中7週で迎えた11戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

5月14日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月27日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたエポワス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月8日、中5週で迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のヒルノデイバローをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月26日、中6週で迎えた15戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

5歳（2018年）

2月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

3月31日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に終わった。