ヒルノデイバロー（2011年生、母デック）

ヒルノデイバロー（2011年5月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時13歳）と交配したデックが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）カミイスタット。2017年のスワンステークス(G2)で2着に入った他、2018年の函館スプリントステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中淳司厩舎（北海道）へ入厩。

3歳（2014年）

10月9日、デビュー戦は服部茂史騎手を鞍上に据えて、日高山脈チロロ岳賞（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は512kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクールアンジュに約12馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

10月21日、中1週で迎えた2戦目は、3歳以上C4-5（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオムスビに7馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月13日、中7週で迎えた3戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の長良川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

4歳（2015年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島良太騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

2月15日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のタガノハヤテをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

6月21日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて、最後は2着のアスカクインに1馬身3/4の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

7月5日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の檜山特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のマヤノカデンツァをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月10日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、イースターパレードに交わされて1馬身差の2着となった。

10月24日、中1週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着に入った。

11月8日、中1週で迎えた11戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月26日、中6週で迎えた12戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の妙見山ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、テーオーヘリオスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2016年）

1月10日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のラテンロックをアタマ差振り切ってファンの高評価に応えた。

1月31日、中2週で迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた15戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に敗れた。

3月27日、中3週で迎えた16戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

5月14日、中6週で迎えた17戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

12月24日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦2勝）。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

6歳（2017年）

1月7日、中1週で迎えた19戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（6戦2勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月26日、中3週で迎えた21戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたトーキングドラム決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

3月26日、中3週で迎えた22戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（7戦2勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

4月9日、中1週で迎えた23戦目は、大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5月13日、中4週で迎えた24戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

8月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したイッテツにクビ差届かず2着となった。

8月27日、中2週で迎えた26戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（8戦2勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

10月8日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（9戦2勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したソルヴェイグにクビ差届かず2着となった。

10月28日、中2週で迎えた28戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（10戦2勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたサングレーザー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

11月26日、中3週で迎えた29戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

7歳（2018年）

2月25日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（11戦2勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では伸びあぐねて17着に敗れた。

6月17日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた31戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（12戦2勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したセイウンコウセイにハナ差届かず2着となった。

8月26日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた32戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（13戦2勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

9月30日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（14戦2勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

10月27日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた34戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（15戦2勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

12月22日、中7週で迎えた35戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（16戦2勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

8歳（2019年）

2月24日、中8週で迎えた36戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で四位洋文騎手（17戦2勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた37戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦0勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

6月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた38戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の飛山濃水杯（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。