アスカクイン（2011年生、母グローバルソング）

アスカクイン（2011年4月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女王」。毛色は栗毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時16歳）と交配したグローバルソングが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地31戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤原牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、上野武によって315万円で落札された。

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

6月22日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目立つような脚を使えず3着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

8月31日、中5週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

10月13日、中5週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

3歳（2014年）

2月18日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るマダムインパリをクビ差だけ差し切って待望の初勝利を挙げた。

8月30日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に終わった。

9月6日、連闘で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したファイトユアソングにクビ差届かず2着となった。

10月4日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では弾けるような伸びで驀進したが、伸びてきたブルーボサノヴァ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

10月26日、中2週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

12月21日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のロマンシングジェムをハナ差振り切って2勝目を手中に収めた。

4歳（2015年）

1月12日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出し、4着に入った。

3月7日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

5月24日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の木古内特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（4戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒルノデイバローを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月5日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（5戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

10月3日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月31日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のラフェットデメールを3/4馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

12月12日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

5歳（2016年）

4月23日、約4か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5月22日、中3週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（4戦0勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（5戦0勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

7月23日、連闘で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に終わった。