カムイヌプリ（2001年生、母メルヘンローズ）

カムイヌプリ（2001年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「日高山脈のカムイ岳」。毛色は栗毛。種牡馬のジェネラス（当時13歳）と交配したメルヘンローズが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）ひるかわ育成牧場。戦績は、中央平地29戦2勝2着4回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ひるかわ育成牧場から「北海道11月市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月13日、デビュー戦は高井彰大騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は474kg。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高井彰大騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

10月5日、連闘で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高井彰大騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着を確保した。

10月26日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月16日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたダンツサクラ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月30日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のピサノフィリップに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2004年）

3月20日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若葉ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

5月1日、中2週で迎えた9戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた10戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したチアズアビリティーに半馬身届かず2着に敗北した。

5月29日、中1週で迎えた11戦目は、3歳500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた12戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したバンブーフィーゴにクビ差届かず2着に惜敗した。

11月7日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

12月25日、中4週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、勝ったピエナオンリーワンにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

4歳（2005年）

1月23日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

2月6日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルプログレスに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月20日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の琵琶湖特別（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、4着に入った。

3月27日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

4月23日、中3週で迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

5月7日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月29日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

12月17日、約6か月半の休み明けで迎えた23戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

5歳（2006年）

1月22日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に敗れた。

5月21日、約4か月の休養明けで迎えた25戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

7月8日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

8月13日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた29戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

6歳（2007年）

10月11日、約13か月半の休養明けで迎えた30戦目は、松浦聡志騎手を鞍上に迎えて、淡路国生み特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。