ヴァンタブラック（2017年生、母プチノワール）

ヴァンタブラック（2017年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「世界一黒い物質。父名と母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時16歳）と交配したプチノワールが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳新馬。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額5,000万円（10万×500口）で一口馬主が募集された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月25日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は532kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタンカノキミを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月15日、中6週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラスの沈丁花賞（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したマカオンブランに半馬身届かず2着に敗北した。

4月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、逃げるプレシオーソを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

7月18日、約15か月半の休み明けで迎えた4戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

10月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に敗れた。