ナムラバイオレット（2013年生、母ナムラテンニョ）

ナムラバイオレット（2013年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋すみれ」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時20歳）と交配したナムラテンニョが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）いとう牧場。戦績は、中央平地21戦2勝2着1回、地方9戦2勝。2018年の早池峰スーパースプリント(一般 M2)に勝利した他、2018年の岩鷲賞(一般 M2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月2日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。17頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月21日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた3戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

10月25日、連闘で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したブルーオリエントにハナ差届かず2着となった。

11月21日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月19日、中3週で迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

3歳（2016年）

1月9日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（4戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は減速してしまい15着に敗れた。

5月1日、連闘で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5月22日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のジャマイカムーンに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

6月11日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリヴィエールに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

8月14日、中8週で迎えた13戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

9月25日、中5週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

10月29日、中4週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の国立特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（5戦0勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

12月11日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

12月23日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

4歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

8月26日、約7か月半の休み明けで迎えた19戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて18着に敗れた。

10月29日、中8週で迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1400m 雨/不良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

5歳（2018年）

1月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

3月26日、中8週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた22戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、桃花特別（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着を確保した。

4月9日、中1週で迎えた23戦目は、卯月特別（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で関本淳騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグランウブロに1馬身半の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

4月23日、中1週で迎えた24戦目は、桜花特別（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で関本淳騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた25戦目は、あすなろ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で関本淳騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず6着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた26戦目は、M2の早池峰スーパースプリント（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で関本淳騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウオセアンをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

7月1日、中3週で迎えた27戦目は、M3の栗駒賞（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で関本淳騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7月15日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた28戦目は、M2の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で関本淳騎手（6戦2勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた29戦目は、Jpn3のクラスターカップ（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で関本淳騎手（7戦2勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

8月26日、中1週で迎えた30戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で関本淳騎手（8戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。