ベルベットハニー（1988年生、母ベルベツトムーン）

ベルベットハニー（1988年4月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のウインザーノット（当時8歳）と交配したベルベツトムーンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着2回、中央障害6戦1勝。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

矢野照正厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1990年）

8月19日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで敢闘したが、ビビットダンサーに交わされて2馬身半差の2着となった。

9月2日、中1週で迎えた2戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、ワイルドチーターにクビ差交わされて2着に甘んじた。

9月29日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

10月27日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島ダート1000m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイナズマヒカリに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月25日、中3週で迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヴォストーチヌをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

3歳（1991年）

4月28日、約5か月の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田村正光騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた7戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。20頭立ての20番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた8戦目は、4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

6月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

8月11日、中5週で迎えた10戦目は、中野栄治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

9月15日、中4週で迎えた11戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた12戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1700m 小雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバトルビオンディをアタマ差振り切って優勝

10月19日、中1週で迎えた13戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で土谷智紀騎手（1戦1勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

11月17日、中3週で迎えた14戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

4歳（1992年）

4月26日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

5月23日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の府中ステークス（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は土谷智紀騎手（2戦1勝）。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。

6月27日、中4週で迎えた17戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は大江原哲騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月26日、中3週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2800m 外→内曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大江原哲騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のユーワオージャに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月15日、中2週で迎えた19戦目は、障害4歳以上400万下（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大江原哲騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた20戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝2800m 外→内晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大江原哲騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。6着に終わった。

9月13日、中1週で迎えた21戦目は、障害4歳以上400万下（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は5戦連続で大江原哲騎手（5戦1勝）。5頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に敗れた。

10月11日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、障害4歳以上400万下（東京障害芝→ダート3100m 曇）に出走。鞍上は6戦連続で大江原哲騎手（6戦1勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。