サクラタイリン（2000年生、母モランボン）

サクラタイリン（2000年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大輪」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時11歳）と交配したモランボンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地15戦4勝2着1回。2003年のニュージーランドトロフィー(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月9日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のポップコーンジャズに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2003年）

1月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルゴジャスティスを途轍もない末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

6月15日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月16日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の仲冬特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったダイワフォーチュンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2004年）

1月25日、中4週で迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の室町特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスナークスズランをハナ差振り切って制した。

2月22日、中3週で迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマルカサワヤカをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

3月28日、中4週で迎えた12戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

7月4日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

11月6日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

12月19日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の市川市制施行70周年記念（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。