ゼウス（2010年生、母ソフトワルツ）

ゼウス（2010年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ギリシャ神話の主神」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時12歳）と交配したソフトワルツが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は久井牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着3回。2016年の安土城ステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、久井牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、杉澤光雄によって735万円で落札された。

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

9月1日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったビリオネアに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月29日、中3週で迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月13日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマンドレイクを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2013年）

6月8日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、6着に終わった。

7月13日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の青島特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

10月19日、中8週で迎えた8戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジョーアカリンをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

4歳（2014年）

3月21日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

6月28日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下の出石特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したシンデレラボーイにクビ差届かず2着に惜敗した。

7月13日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、勝ったアドマイヤイナズマにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月27日、中1週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

12月6日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦0勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

5歳（2015年）

1月25日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

4月18日、連闘で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスナッチマインドをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

5月9日、中2週で迎えた17戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るノボリレジェンドをアタマ差だけ差し切って勝利を手中に収めた。

8月15日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のダノンシーザーをハナ差振り切って5勝目を手にした。

8月30日、中1週で迎えた19戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。17頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

10月18日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい17着に敗れた。

6歳（2016年）

3月13日、約5か月の休み明けで迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

5月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

6月26日、中3週で迎えた23戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

11月13日、約4か月半の休養明けで迎えた24戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって18着に終わった。