ビリオネア（2010年生、母タフネススター）

ビリオネア（2010年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「億万長者」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時11歳）と交配したタフネススターが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は田中裕之。戦績は、中央平地36戦4勝2着4回。2016年のオータムリーフステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

9月1日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゼウスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月13日、中5週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳重賞のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

3歳（2013年）

1月14日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた4戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの紅梅ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

4月20日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

10月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦0勝）。18頭立ての16番人気で大外18番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に終わった。

11月23日、中5週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦0勝）。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず7着に敗れた。

4歳（2014年）

1月5日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（5戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

1月25日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

4月20日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（7戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月27日、連闘で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（8戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったメイショウツレヅレに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月24日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（9戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したマーティンオートを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月31日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（10戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月5日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（11戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したアサケゴマを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月18日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（12戦0勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

12月6日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のヴァイセフラウに2馬身半の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

12月20日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦2勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に終わった。

5歳（2015年）

2月22日、中8週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシニョリーナをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

3月29日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は太宰啓介騎手（13戦0勝）。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

5月16日、中6週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（14戦0勝）。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた23戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。

7月11日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではいいところがなく15着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた25戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入り込んだ。

10月18日、中9週で迎えた26戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したデルマヌラリヒョンを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月8日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の銀嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡田祥嗣騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡田祥嗣騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入った。

12月19日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡田祥嗣騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2016年）

1月16日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡田祥嗣騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上1600万下の河原町ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡田祥嗣騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5月21日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のシドニートロフィー（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の三宮ステークス（阪神ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のゴーインググレートを3/4馬身振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

8月21日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

9月10日、中2週で迎えた35戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

11月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた36戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入り込んだ。