ステラウインド（2009年生、母ビーウインド）

ステラウインド（2009年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「恒星風」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時9歳）と交配したビーウインドが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地32戦6勝2着4回、海外2戦0勝。2012年の青葉賞(G2)で3着に入った他、2015年の七夕賞(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、杵臼牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、前田幸治によって1,050万円で落札された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

1月5日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、勝ったアンレヴマンにねじ伏せられてクビ差の2着に惜敗した。

2月25日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のロジサンデーに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月31日、中4週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り雨/良）に出走。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月26日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

9月30日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のグレートマーシャルに5馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

10月27日、中3週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、逃げるメイショウカドマツに3/4馬身届かず2着となった。

11月24日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

4歳（2013年）

4月27日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のレオプログレスを3/4馬身振り切って久々の一戦を制した。

6月1日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の稲村ヶ崎特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のシャドウバンガードに1馬身の差をつけて制した。

9月15日、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2のフォワ賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月5日、G2のドラール賞（フランス・ロンシャン芝1950m）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったマイネオーチャードにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2014年）

1月19日、中3週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

5月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月21日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のクランモンタナをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

7月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

9月7日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（7戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい18着に敗れた。

6歳（2015年）

1月5日、約4か月の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャンパーニュをアタマ差だけ差し切って久しぶりの実戦をモノにした。

2月21日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月28日、中4週で迎えた23戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦4勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

5月31日、中8週で迎えた24戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

7月12日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（10戦4勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランデッツァを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月23日、中5週で迎えた26戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（11戦4勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

10月18日、中7週で迎えた27戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（12戦4勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた28戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

7歳（2016年）

1月5日、中6週で迎えた29戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（13戦4勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

1月24日、中2週で迎えた30戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（14戦4勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

3月6日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

5月8日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず15着に終わった。

6月12日、中4週で迎えた33戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（15戦4勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

7月10日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（16戦4勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。