シマノファイン（1984年生、母タケノパール）

シマノファイン（1984年4月30日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフアバージ（当時23歳）と交配したタケノパールが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武岡牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着4回。1987年のCBC賞(G3)で2着に入った他、1988年の京都牝馬特別(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福永甲厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

12月6日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、シルクサーペンに半馬身交わされて2着となった。

3歳（1987年）

3月7日、約3か月の休養明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 雪/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月26日、中6週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出したが、3着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のニシノスバルを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月24日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のセンターグロリアスに2馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

6月6日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳400万下のあじさい賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月12日、中4週で迎えた7戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のひめゆり賞（中京芝2000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

9月13日、中8週で迎えた8戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のオニマリフジに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月4日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は村本善之騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったマルブツロンリーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月25日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月22日、中3週で迎えた11戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

12月20日、中3週で迎えた12戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したセントシーザーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

4歳（1988年）

1月31日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、マヤノジョウオに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月28日、中3週で迎えた14戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田島良保騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた15戦目は、コーラルステークス（阪神芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は村本善之騎手（9戦2勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーアファルコンをアタマ差振り切って4勝目を奪取した。

4月24日、中3週で迎えた16戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、栗東ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。