フジノサムライ（2012年生、母カシノヴィガ）

フジノサムライ（2012年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋武士」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時8歳）と交配したカシノヴィガが11歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は柏木一則。2015年の北海優駿(地方重賞)に勝利した他、2014年のウィナーズチャレンジ5を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、柏木一則から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

米川昇厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2014年）

6月3日、デビュー戦は石川倭騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のキタイノホシをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

7月15日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ3（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（2戦1勝）。7頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく3着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた4戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのターフチャレンジ2（門別ダート1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、クラバズーカーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月12日、中1週で迎えた5戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ5（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は石川倭騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のクラヴィクトリーをクビ差振り切って2勝目をマークした。

8月26日、中1週で迎えた6戦目は、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（4戦2勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

10月9日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川倭騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

10月22日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ9（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石川倭騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月16日、中3週で迎えた9戦目は、2歳地方重賞の南部駒賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で石川倭騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2015年）

4月22日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で石川倭騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた11戦目は、3歳オープンのローズキングダム賞（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で石川倭騎手（9戦2勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアナモルフォーシスを豪快な末脚でアタマ差だけ差し切って制した。

6月2日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石川倭騎手（10戦3勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のタイムビヨンドを3/4馬身振り切って4勝目を手にした。

7月8日、中4週で迎えた13戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は9戦連続で石川倭騎手（11戦4勝）。13頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた14戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

9月2日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、日高軽種馬青年部連合会特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は石川倭騎手（12戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

9月30日、中3週で迎えた16戦目は、JA門別美味ネギ君特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石川倭騎手（13戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月8日、中5週で迎えた17戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

4歳（2016年）

1月24日、中9週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

4月2日、中7週で迎えた21戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた22戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 雨/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

6月5日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（東京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月26日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた24戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

8月7日、中5週で迎えた25戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

8月13日、連闘で迎えた26戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

11月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた27戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、加賀四湯賞（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホイールバーニングを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

12月18日、中3週で迎えた28戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の尾張特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

6歳（2018年）

11月3日、約23か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた29戦目は、服部寿希騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では速い脚を使えず16着に終わった。

7歳（2019年）

1月6日、中8週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず16着に終わった。

4月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた31戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた32戦目は、一般C3-20（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアースコネクターに詰め切れず、約13馬身差の2着に敗北した。

5月19日、中1週で迎えた33戦目は、一般C3 18（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で林謙佑騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた34戦目は、木村直輝騎手を鞍上に迎えて、一般C3 17（高知ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた35戦目は、山頭信義騎手を鞍上に迎えて、ファイナルレース（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた36戦目は、一般C3 17（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は林謙佑騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

8月4日、中3週で迎えた37戦目は、藁焼きカツオのたたき特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた38戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で林謙佑騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

9月8日、中1週で迎えた39戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で林謙佑騎手（6戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月22日、中1週で迎えた40戦目は、ファイナルレース（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で林謙佑騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

10月12日、中2週で迎えた41戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、一般C3 18（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた42戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は林謙佑騎手（8戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

11月10日、中1週で迎えた43戦目は、一般C3 17（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林謙佑騎手（9戦0勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

11月23日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた44戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で林謙佑騎手（10戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

2019年11月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。