シルクトゥルーパー（2002年生、母シーヴィーナス）

シルクトゥルーパー（2002年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋一座の座員」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時6歳）と交配したシーヴィーナスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地20戦5勝2着2回、中央障害1戦0勝。2005年の橘ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2004年）

10月3日、デビュー戦は赤木高太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホッコーパドゥシャに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月31日、中3週で迎えた2戦目は、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したカネサマンゲツを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月14日、中1週で迎えた3戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3歳（2005年）

1月9日、中7週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

4月10日、中1週で迎えた6戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のトロピカルシャドウに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

4月24日、中1週で迎えた7戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のテイエムチュラサンに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月8日、中1週で迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく17着に敗れた。

5月29日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり18着に終わった。

11月27日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は生野賢一騎手（2戦2勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず16着に終わった。

4歳（2006年）

1月5日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（3戦2勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず16着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた12戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。

2月26日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 曇/不良）に出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた14戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

9月24日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の刈谷特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったメイショウトッパーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月15日、中2週で迎えた17戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の壬生特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のミスターケビンに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月10日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では全く伸びず14着に敗れた。

5歳（2007年）

1月6日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコマノルカンをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月3日、中3週で迎えた21戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。