クラムディガー（1987年生、母タカラテンショウ）

クラムディガー（1987年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトレボロ（当時8歳）と交配したタカラテンショウが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は対馬正。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回、中央障害3戦1勝2着1回。1990年の若草ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

福永甲厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

1月5日、デビュー戦は村本善之騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

1月20日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るロングハリケーンを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3月4日、中2週で迎えた4戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

3月25日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアイゼンルドウに1馬身3/4の差をつけて優勝

4月21日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若草ステークス（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（4戦2勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったメルシーアトラに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月19日、中3週で迎えた7戦目は、4歳900万下の菩提樹ステークス（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

4歳（1991年）

2月3日、約8か月半の休養明けで迎えた8戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（6戦2勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

5月19日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

6月1日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の山科特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（7戦2勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

6月22日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の寒狭川特別（中京芝2500m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（8戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったキョウエイエールに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月6日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の木曽川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（9戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

8月11日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の筑後川特別（小倉芝2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず4着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の唐津特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシンカスミに7馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

8月31日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の桜島特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月22日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岸滋彦騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

10月19日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岸滋彦騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岸滋彦騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

5歳（1992年）

3月7日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

3月29日、連闘で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の明石特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（10戦2勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（11戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（12戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のキャサリンシチーに3馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

6月21日、連闘で迎えた25戦目は、エルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

7月25日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのKBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

8月16日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、勝ったダンツグローリーから9馬身差の2着に敗北した。

8月30日、中1週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のシゲルデッドクロスに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

9月19日、中2週で迎えた29戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3150m 晴/良）に56kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。