ブイゾーン（1992年生、母バギングアス）

ブイゾーン（1992年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のステイールハート（当時20歳）と交配したバギングアスが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は荒井ファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着4回、中央障害9戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1996年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

10月16日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったトップサンキストに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月22日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月26日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の3歳抽せん馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって8着に終わった。

12月10日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで止まることなく走り抜いたが、エスティールーパスに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

3歳（1995年）

1月8日、中3週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のビートルブロウをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

1月22日、中1週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の呉竹賞（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

2月12日、中2週で迎えた7戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 雨/重）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

2月26日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた9戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、3着を確保した。

4月9日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず7着に敗れた。

12月2日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

12月10日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月23日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

4歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた15戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（5戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（6戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

3月3日、中1週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

3月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたビートパッション決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月7日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るスターバックを別次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

4月21日、中1週で迎えた21戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず9着に敗れた。

7月21日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（7戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、ブランドランセルに交わされて1馬身差の2着となった。

9月7日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた26戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（6戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウテツジンを半馬身振り切って3勝目を収める

11月16日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、北村卓士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったフィールドテイオーから1馬身3/4差の2着となった。

12月15日、中3週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったマルタカパラダイスから約21馬身差の2着に敗れた。

5歳（1997年）

1月11日、中3週で迎えた30戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月11日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月21日、中5週で迎えた32戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は北村卓士騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のキンショーシービーに約10馬身の大差をつけて4勝目を掴み取った。

9月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3150m 曇/良）に56kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村卓士騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。11着に敗れた。

10月25日、中5週で迎えた34戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で北村卓士騎手（4戦1勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた35戦目は、障害4歳以上400万下（京都障害芝→ダート3170m 雨）に出走。鞍上は4戦連続で北村卓士騎手（5戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた36戦目は、酒井浩騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のエムレサンに半馬身の差をつけて5勝目をつかんだ。